派閥など
群像劇ゆえ、登場人物が多いというのが「神ノ禍」の特徴です。
そんな物語を理解するうえで、派閥や所属を知っておくと便利かもしれません。
王制
真っ当な政治をモットーに、旧時代の負の遺産を妥当しようと働いている現政権のこと。通称、セィダルヤード体制。
政ノ大臣セィダルヤード卿を軸に、資ノ大臣エディス・ベジェンが回している。侍女長レグサ、ユライン家といった支持者がいる。
王制の闇
セィダルヤード体制を支えるべく、主に「裏社会」の統制もしくは“掃除”を担うパヴァルのこと。主に彼ひとりで任務遂行にあたっているため、彼には休む暇がない。
偶に、パヴァルの養女であるエレイヌも彼の仕事を手伝う。
〈神護ノ十剣〉
要人警護を主に担う、政ノ大臣直属の組織。幾つかの特権と生活の保障を、王制から与えられている。
「上官の命令は絶対」という暗黙の了解があるため、どいつもこいつも上官であるパヴァルに振り回されている。
〈聖獣使い〉と〈聖獣〉
火と水、風雷の三名および三体がこれに該当する。女神に使える理性を持つとされる獣と、女神から選ばれたとされている人間のこと。
《光帝》継承ノ儀の際には〈聖獣使い〉全員の列席が求められるため、当代の〈聖獣使い〉は王都へと予め徴集された。
〈大神術師〉
皇帝《光帝》を凌ぐ権能を持つとされる最高司祭のこと。当代はフワフワとした言動が多い、童顔で年齢不詳の男である。
何にも靡かず中立であるべき立場とされているが、当代はセィダルヤード体制に肩入れしている様子。だが、彼の本当の目的は……?
シアル王家
近親相姦によってその血筋を保ってきた王家。前代は身体障碍のある者が多かったが、今代は知能に少しの遅れが見られるシェリアラを除き、健康体の者が多い傾向にある。
本家、第一分家、第二分家の三家で構成されている。
山ノ民
サラネム山岳地帯に住む部族の総称。麓のラムレイルグ族、山奥のシャグライ族のふたつが存在している。神代の因縁から、王都およびシアル王家を憎んでいる者が多い。
しかし最近は融和が少しずつだが進められている模様。穏健派も増えつつある。
オブリルトレ家
太古の昔、サラネム一帯を支配していたオブリルトレ王家。その末裔がシャグライ族のオブリルトレ家である。
オブリルトレ家には滅多に女が産まれず、また産まれてきた際には大きな呪いと力を背負って出てくるとされている。
諸侯たち
第三巻から暴れ始める者たち。セィダルヤード卿の台頭によって勢力を削がれたこともあり、王制への不満が溜まっている
シエングランゲラと結託し、神国軍を乗っ取って戦争を焚き付け、セィダルヤード体制の打倒を目指し、画策する。
???
定期的に介入しつつも、物語を見守る存在。
はてさて、その正体は?